Position not Condition
2026年7月19日 13時05分32秒 (Sun)
## 痛い場所だけを治療していませんか?
もしあなたが、**痛い場所を冷やし、サポーターで固定し、ストレッチをし、鍼治療まで受けたのに、1週間もするとまた痛みが戻ってしまう**――そんな経験があるなら、その理由について少し違った視点をお伝えしたいと思います。
実は、**治療する場所を間違えている可能性**があります。
もちろん、それは誰かのミスというわけではありません。
「ここが痛いのだから、原因もここにあるはず。」
そう考えるのは、ごく自然なことです。
しかし、多くの場合、**痛みがある場所と、本当の原因は一致しません。**
---
### ピート・エゴスキューが紹介した「キャシー」の話
これは、痛み改善の第一人者である**ピート・エゴスキュー**が著書で紹介している実例です。
ここでは彼女を「キャシー」と呼ぶことにします。
キャシーはソーシャルワーカーでした。
ある日、**右手首が硬くなり、激しい痛みのため仕事を休職せざるを得なくなりました。**
当然ながら、彼女の関心は手首だけでした。
生活を支える仕事ができなくなるかもしれない――それほど深刻だったのです。
---
### 「実は腰も痛いんです」
カリフォルニア州デルマーにあるピート・エゴスキューのクリニックで、初回評価が始まって約1時間。
話の最後になって彼女は、まるで思い出したようにこう言いました。
「実は腰も痛いんです。」
しかも、
* 立っているといつも痛い
* 常に強い痛みがある
という状態でした。
それでも彼女は、
「でも、それは二の次です。今は手首を何とかしたいんです。」
と言いました。
しかし彼女はまだ知りませんでした。
**手首の痛みと腰痛は、別々の問題ではなく、一つの問題だったのです。**
---
### 姿勢を変えただけで…
エゴスキューは彼女に少し変わった姿勢を取ってもらいました。
* 足先をやや内側へ向ける
* 膝を内側へ回旋させる
* 頭と肩を後方へ戻す
この姿勢によって、身体の重心は左右均等に分散されます。
それまで彼女は片側へ体重を乗せるクセがあったため、この姿勢になると、
「倒れそうです。」
と言いました。
もちろん倒れるわけではありません。
ただ、**本来あるべき身体の使い方**を何年ぶりかに感じただけだったのです。
---
### 「あれ? 腰が痛くない…」
その状態でエゴスキューは尋ねました。
「腰はどうですか?」
彼女は少し黙り、
驚いたように言いました。
**「今は痛くありません。」**
さらに何気なく右手首を動かしてみると、
数か月ぶりに、スムーズに動いたのです。
---
### 手首には何もしていない
ここで重要なのは、
**手首には何も治療していない**ということです。
腰にも何もしていません。
変わったのは、
**身体全体のポジション(姿勢)だけ**でした。
---
### 本当の原因は「股関節」
実際には何が起きていたのでしょうか。
キャシーの手首の痛みは、手首そのものが原因ではありませんでした。
原因は、
**片方の股関節が不安定になり、本来の位置からずれていたこと**です。
身体はバランスを保ち、真っ直ぐ歩くために、
無意識のうちに肩を前へ引っ張りました。
しかし、
前に出た肩は本来の働きができません。
その負担が腕へ伝わり、
最終的に手首へ大きなストレスが集中していたのです。
つまり、
**痛みが出ていた場所は手首。**
**原因は、3つも離れた関節である股関節。**
そのため、
* 手首のサポーター
* 人間工学に基づいたキーボード
* ステロイド(コルチゾン)注射
これらは一時的に楽になることはあっても、
**根本原因には届かなかった**のです。
---
## 痛みの場所=原因ではない
私が皆さんに最もお伝えしたいことがあります。
**「痛みがある場所」と「痛みの原因」は、多くの場合一致しません。**
痛みとは、
**身体のポジション(姿勢)の異常を知らせるサイン**です。
そして、その原因は、
自分では想像もしない場所にあることが少なくありません。
---
### 「いろいろ試したけれど治らない」
私のところにも、
「もう何をやっても治りません。」
という方が多く来られます。
でも実際には、
その方たちが失敗したわけではありません。
ただ、
**痛い場所だけを治療し続け、本当の原因には一度もアプローチできていなかった**だけなのです。
---
### すべては一つのつながり
だからこそ、
例えば**頭と壁の間のすき間(ヘッドウォールテスト)**が改善することは、
たとえ痛みが腰や膝にあったとしても、とても重要です。
身体はバラバラではなく、
**一つの連動したシステム(運動連鎖)**だからです。
---
## 「症状」ではなく「姿勢」を見る
**「Position, not Condition(症状ではなく、姿勢を見る)」**
これは単なるキャッチフレーズではありません。
この考え方こそが、
**何年も身体中の痛みを追いかけ続ける人生**と、
**根本から痛みを改善していく人生**を分ける、大きな違いなのです。
---
**あなたは今まで、どこの痛みを追いかけ続けてきましたか?**
その痛みは、本当にそこが原因なのでしょうか。姿勢全体を見直すことで、思いもよらない場所に本当の原因が見つかるかもしれません。
もしあなたが、**痛い場所を冷やし、サポーターで固定し、ストレッチをし、鍼治療まで受けたのに、1週間もするとまた痛みが戻ってしまう**――そんな経験があるなら、その理由について少し違った視点をお伝えしたいと思います。
実は、**治療する場所を間違えている可能性**があります。
もちろん、それは誰かのミスというわけではありません。
「ここが痛いのだから、原因もここにあるはず。」
そう考えるのは、ごく自然なことです。
しかし、多くの場合、**痛みがある場所と、本当の原因は一致しません。**
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### ピート・エゴスキューが紹介した「キャシー」の話
これは、痛み改善の第一人者である**ピート・エゴスキュー**が著書で紹介している実例です。
ここでは彼女を「キャシー」と呼ぶことにします。
キャシーはソーシャルワーカーでした。
ある日、**右手首が硬くなり、激しい痛みのため仕事を休職せざるを得なくなりました。**
当然ながら、彼女の関心は手首だけでした。
生活を支える仕事ができなくなるかもしれない――それほど深刻だったのです。
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### 「実は腰も痛いんです」
カリフォルニア州デルマーにあるピート・エゴスキューのクリニックで、初回評価が始まって約1時間。
話の最後になって彼女は、まるで思い出したようにこう言いました。
「実は腰も痛いんです。」
しかも、
* 立っているといつも痛い
* 常に強い痛みがある
という状態でした。
それでも彼女は、
「でも、それは二の次です。今は手首を何とかしたいんです。」
と言いました。
しかし彼女はまだ知りませんでした。
**手首の痛みと腰痛は、別々の問題ではなく、一つの問題だったのです。**
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### 姿勢を変えただけで…
エゴスキューは彼女に少し変わった姿勢を取ってもらいました。
* 足先をやや内側へ向ける
* 膝を内側へ回旋させる
* 頭と肩を後方へ戻す
この姿勢によって、身体の重心は左右均等に分散されます。
それまで彼女は片側へ体重を乗せるクセがあったため、この姿勢になると、
「倒れそうです。」
と言いました。
もちろん倒れるわけではありません。
ただ、**本来あるべき身体の使い方**を何年ぶりかに感じただけだったのです。
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### 「あれ? 腰が痛くない…」
その状態でエゴスキューは尋ねました。
「腰はどうですか?」
彼女は少し黙り、
驚いたように言いました。
**「今は痛くありません。」**
さらに何気なく右手首を動かしてみると、
数か月ぶりに、スムーズに動いたのです。
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### 手首には何もしていない
ここで重要なのは、
**手首には何も治療していない**ということです。
腰にも何もしていません。
変わったのは、
**身体全体のポジション(姿勢)だけ**でした。
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### 本当の原因は「股関節」
実際には何が起きていたのでしょうか。
キャシーの手首の痛みは、手首そのものが原因ではありませんでした。
原因は、
**片方の股関節が不安定になり、本来の位置からずれていたこと**です。
身体はバランスを保ち、真っ直ぐ歩くために、
無意識のうちに肩を前へ引っ張りました。
しかし、
前に出た肩は本来の働きができません。
その負担が腕へ伝わり、
最終的に手首へ大きなストレスが集中していたのです。
つまり、
**痛みが出ていた場所は手首。**
**原因は、3つも離れた関節である股関節。**
そのため、
* 手首のサポーター
* 人間工学に基づいたキーボード
* ステロイド(コルチゾン)注射
これらは一時的に楽になることはあっても、
**根本原因には届かなかった**のです。
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## 痛みの場所=原因ではない
私が皆さんに最もお伝えしたいことがあります。
**「痛みがある場所」と「痛みの原因」は、多くの場合一致しません。**
痛みとは、
**身体のポジション(姿勢)の異常を知らせるサイン**です。
そして、その原因は、
自分では想像もしない場所にあることが少なくありません。
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### 「いろいろ試したけれど治らない」
私のところにも、
「もう何をやっても治りません。」
という方が多く来られます。
でも実際には、
その方たちが失敗したわけではありません。
ただ、
**痛い場所だけを治療し続け、本当の原因には一度もアプローチできていなかった**だけなのです。
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### すべては一つのつながり
だからこそ、
例えば**頭と壁の間のすき間(ヘッドウォールテスト)**が改善することは、
たとえ痛みが腰や膝にあったとしても、とても重要です。
身体はバラバラではなく、
**一つの連動したシステム(運動連鎖)**だからです。
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## 「症状」ではなく「姿勢」を見る
**「Position, not Condition(症状ではなく、姿勢を見る)」**
これは単なるキャッチフレーズではありません。
この考え方こそが、
**何年も身体中の痛みを追いかけ続ける人生**と、
**根本から痛みを改善していく人生**を分ける、大きな違いなのです。
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**あなたは今まで、どこの痛みを追いかけ続けてきましたか?**
その痛みは、本当にそこが原因なのでしょうか。姿勢全体を見直すことで、思いもよらない場所に本当の原因が見つかるかもしれません。
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